カーボン材の特性

 カーボンとは何か? 一言でいえば、元素記号=C、つまり、「炭素」のことです。
 炭素材料を熱処理していくと、最終的には黒鉛結晶になりますが、これは原子の配列が安定しているため、高温になっても結合が乱れることはありません。炭素材料が熱に強いのはこのためです。カーボンは長い歴史を持つ古くからの材料です。産業の発展とともに歩み、品質改良に伴いエレクトロニクス用、航空宇宙用などの先端産業を担う新しい材料として飛躍的に進化してきました。もし、カーボンが無かったら、近代文明の繁栄は無かったと言っても過言ではないでしょう。最近では、次世代産業の多様な分野での用途開発に「カーボンナノチューブ」が脚光を浴びています。カーボンは私たちの未来に欠かすことのできない無限の可能性を持つ神秘の材料です。


 

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